CDO/専任担当者が必要か?
当社もDXに取り組もう!と、さっそく検討を開始した時に、まずはじめに行うのはメンバーの選定でしょう。
組織を編成するところからスタートを切り、デジタル化、デジタルビジネスを推進する役員クラスのCDOを任命し、CDO配下にデジタル専任組織を編成することが必要だ、という説もあると思います。
しかし、ほとんどの企業、組織では社内にこうした専任の人材を見つけることが難しいのではないでしょうか。
だからといってITとビジネスが分かるDX人材を外部から採用しようとしても、そうした人材はどこの企業でも引っ張りだこ。
なかなか採用することはできません。
情報システム部門のスタッフは、基幹系の老朽化対策やバックオーダーで余裕がない。
役員の中からCDOを任命しようとしても、デジタルビジネスを一から学んで専任組織を引っ張っていくまでには長い時間がかかってしまいます。
こうして、DXを進めたいのに人材がいない、DX人材を採用しようとしているがもう1年以上見つかっていない、こんなケースも多いようです。
しかし、DX内製化の考え方において、スタートの段階で専任組織は不要です。
まずは日々の業務をデジタル化し、デジタル化された業務同士を連携することで大幅にスピードアップを図っていくことができないか?を考えるので、スタート時には業務に精通したスタッフの中からメンバーを選定するのが最も有効です。
それでは、どんなスタッフにDXを推進するチームへ参加してもらえばいいのでしょうか。 DX内製化にはシチズンデベロッパー(ITエンジニアでは無いがサービスを開発する人材)が求められます。どんな人材がシチズンデベロッパーに向いているのでしょうか?
7つの質問
私たちは、DX向きの業務改善ができる担当者を見つける為に7つの質問を用意しました。この質問で、最適な人材・シチズンデベロッパーに近い人材を、業務チームのスタッフの中から見つけ出して頂ければと思います。
1.あなたの業務内容は?
選択肢:定型業務/非定型業務/どちらかわからない
担当する業務が定型業務の場合、以下の質問でより良い業務に改善したことがあるか?を発見できます。
2.業務改善を行ったことがあるか?
選択肢:Yes/No
Yesの場合は具体的にどんな改善を行ったのかをヒアリングしましょう。
3.業務上に課題があると考えていますか?
選択肢:具体的なイメージがある/効率化したい業務がある/不便さを感じている/特に思いつかない
業務への問題意識・こうしたらいいのにというアイディアを持っているかどうかをヒアリングします。
4.業務で使う書類のフォーマットを作成したことがあるか?
選択肢:Yes/No
Yesの場合は具体的にどんなフォーマットを作成したのかヒアリングしましょう。
5.Excelの計算式などを使った業務をおこなっているか?
選択肢:計算式(合計/平均)など/シートやセルの参照/lookup/ピボット
計算式を作成したことがあればシチズンデベロッパーになれる可能性が高いでしょう。
6.業務が改善されること、書式が変わることなどについてどう思いますか?
選択肢:できれば変わらない方がよい/頻繁でなければよい/業務が効率化できるのであれば変わってもよい/どちらともいえない
業務改善に対する意欲や意識についてヒアリングします。
7.新しい製品、サービスが気になるか?
選択肢:すぐに使ってみたい/気になる/あまり気にならない/気にしたことがない
新しい製品に抵抗がないかどうかをヒアリングします。
こうした質問によって現在の業務を少しずつ改善、スピードアップできるシチズンデベロッパーを発見できれば、できることから今すぐデジタル化を始めることができるのです。
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